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永青文库所蔵史料(细川家文书)デジタル画像の奥别产公开 ―熊本藩细川家伝来の室町幕府将军、信长?秀吉等の古文书画像を公开― 研究成果

掲载日:2025年5月14日

発表者

【東京大学史料编纂所】
尾上 陽介 所長(教授)
村井 祐樹 准教授
山田 太造 准教授
林 晃弘 准教授
 

発表の概要

東京大学史料编纂所は、公益財団法人永青文库が所蔵する古文書の画像のWEB公開を開始しました。
公开を始めるのは熊本藩细川家に伝来した大名家文书で、全国的にみても规模が大きく、质の高いものとして知られています。今回の対象は、鎌仓?室町期、织豊期の中心的な部分と、江戸前期の一部で、大部分は国の重要文化财に指定されています。特に、肥后细川家の先祖とされる和泉上守护细川家の関係文书は、室町幕府の守护家のまとまった史料として贵重なものです。また、织田信长の発给文书は、一つの所蔵机関に伝来するものとして最多の点数であり、自笔であることが确実な唯一の文书が含まれています。
画像は史料编纂所のから閲覧可能です。これにより、今后の研究の进展が期待されるのはもちろん、広く市民の方々にも、文书が持つ迫力を身近に感じていただくことができるようになります。なお、画像の掲载などを希望される场合は、をご参照ください。

 「永青文库」(东京都文京区)



図1:「织田信长自笔感状」
今回画像公开された文书のうちの一つで、天正5年(1577)の大和片冈城での细川忠兴の军功を赏したもの。本文书には添状があり、信长が自笔で与えたことがわかる。

発表内容

[1]永青文库所蔵史料(细川家文书)の概要
 永青文库は、细川家に伝来する歴史资料や美术品等の文化财を管理保存?研究し、一般に公开している机関です。主要なコレクションの一つが、江戸时代の熊本藩时代より継承されてきた歴史资料です。特に古文书?古典籍は全国的にみても规模が大きく、质の高いものであることが知られています。东京都文京区の永青文库に収蔵される分と、熊本大学附属図书馆寄託分があり、调査が完了している后者だけで约58,000点を数えます。鎌仓?室町期、织豊期文书を中心とする266点は、2013年に国の重要文化财に指定されています。さらに、2025年3月に、文化审议会(文化财分科会)より、9,346点を追加で指定するよう文部科学大臣に答申がなされました。
 
[2]史料编纂所の調査?史料集編纂と史料画像のweb公開
 重要な史料群であることから、史料编纂所では早くから古文書類を中心とする調査を行い、『大日本史料』各編の編纂に利用してきました。さらに、1969年からは、江戸時代前期の当主である細川忠興?忠利?光尚の関係文書を対象に、『大日本近世史料 細川家史料』を編纂しています(既刊29冊?続刊予定)。これらの編纂事業のため、1960年代からマイクロフィルムによる撮影を開始し、現在もデジタルカメラにより継続しています。
 近年、史料编纂所では、「人文学?社会科学データインフラストラクチャー強化事業」(注1)など、研究データの共有化を目指す事業に積極的かつ継続的に取り組んでいます。これらの取り組みの一環として、このたび永青文库所蔵の古文書の画像を、史料编纂所の(注2)から奥贰叠公开することになりました。永青文库所蔵史料は膨大な史料群のため、まずは一部の史料の画像公开からスタートし、今后、画像数を顺次増やしていく予定です。
 
[3]今回の公开対象史料
 今回の公开対象は、鎌仓?室町期文书、织豊期文书の中心的な部分と、江戸时代前期文书の一部です。特に、肥后细川家の先祖とされる和泉上守护细川家の関係文书は、室町幕府の守护家のまとまった史料として重要なものです。当时の状态が残されているものも多く、古文书学的にも贵重です。また、重要文化财に指定されている59通の织田信长発给文书も注目です。そのなかには信长の自笔であることが确実な唯一の文书も含まれます。近世前期文书については、今回はごく一部ですが、これまで写真が掲载されたことがない细川忠兴书状等の画像をご覧いただけるようになりました。
 永青文库所蔵史料は膨大であるため、原史料の管理番号を参照することが困难でした。データベースでは、熊本県教育委员会编集発行『细川家文书(中世篇)』(熊本県文化财调査报告第二十叁集、1977年)、同『细川家近世文书目録(付「中世篇」补遗)』(熊本県文化财调査报告第二十九集、1978年)、熊本大学文学部附属永青文库研究センター编『熊本大学寄託永青文库资料総目録』(2015年)に基づき、古文书の目録情报を付与しています。また、熊本大学文学部附属永青文库研究センター编『永青文库丛书 细川家文书 中世编』(吉川弘文馆、2012年)掲载のものは、同史料集の史料番号を注记し、利用者が容易に相互対照できるようにしています。
 歴史上有名な人物の発给文书や、典型的な武家文书の画像を従来よりも手軽にご覧いただけるようになります。日本史の学术研究だけでなく、多くの方に亲しんでいただけるものとなると考えております。学校教育や生涯学习などを通して、今后広く活用していただけることを期待しています。


 図2:足利义詮感状 南北朝时代の観応3年(1352)5月の山城国八幡城の戦いにおける细川頼有の策略(「筹策」)を、足利义詮(足利尊氏の叁男で、のち二代将军)が「神妙」であると称えたもの。
 

〈研究助成〉
 本研究は、科研費「史料データセンシングに基づく日本列島記憶継承モデルの確立」(課題番号:24H00011)、「日本近世史料学の再構築 ―基幹史料集の多角的利用環境形成と社会連携を通じて」(課題番号:22H00692)、「コンテキストに応じた人文科学データパッケージ化に関する研究」(課題番号:20H00010)、およびJSPS人文学?社会科学データインフラストラクチャー構築推進事業(JPJS00319217592)、JSPS人文学?社会科学データインフラストラクチャー強化事業(JPJS00320231001)の支援により実施されました。

〈用语解説〉
(注1)人文学?社会科学データインフラストラクチャー强化事业
史料编纂所では、2019年度に日本学術振興会「人文学?社会科学データインフラストラクチャー構築推進事業」(JPJS00319217592)の拠点に認定され、他機関との連携による史料の研究資源化に取り組んでまいりました。2023年度からは「人文学?社会科学データインフラストラクチャー強化事業」(JPJS00320231001)の中核機関となり、研究者がともにデータを共有しあい、国内外の共同研究等を促進する環境の整備を進めています。
 
(注2)Hi-CAT Plus(ハイキャットプラス)
史料编纂所のデータベースのうちの一つ。史料编纂所がこれまでに撮影?収集した、国内および海外に所在する史料の画像データを閲覧するためのものです。所蔵機関の許可が得られた史料群(禁裏公家文庫?松尾大社所蔵史料など)については、ここから画像を WEB 公開しています。

お问い合わせ先

〈研究に関する问合せ〉
東京大学史料编纂所
准教授 林 晃弘(はやし あきひろ)
罢别濒:03-5841-8402
贰-尘补颈濒:补-丑补测补蝉颈*丑颈.耻-迟辞办测辞.补肠.箩辫(*を@に変更してください)

〈报道に関する问合せ〉
東京大学 史料编纂所 IR?広報室
罢别濒:03-5841-1615
贰-尘补颈濒:颈谤*丑颈.耻-迟辞办测辞.补肠.箩辫(*を@に変更してください)

〈画像利用に関する问合せ〉
公益财団法人 永青文库
罢别濒:03-3941-0850
贰-尘补颈濒:别颈蝉别颈-辞蹿蹿颈肠颈补濒*别颈蝉别颈产耻苍办辞.肠辞尘(*を@に変更してください)
 
 

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